Clinical Nephrology×Sports Science

「腎臓内科学」と「スポーツ科学」の融合を通じて、持続可能な腎疾患予防診療システムの構築に貢献する

メッセージMessage

本講座では、「腎臓内科学」と「スポーツ科学」の融合を通じて、運動・栄養を中心とした生活習慣の
改善が腎臓に及ぼす影響を多角的に解明し、超高齢社会に即した腎疾患重症化予防を実現するための
新しい科学的エビデンスを構築します。さらに、腎疾患患者における長期にわたる包括的プログラムである
「腎臓リハビリテーション」を実践する人材を育成し、持続可能な腎疾患予防診療システムの構築に貢献します。

研究内容Research

腎疾患重症化予防学Preventive Nephrology

腎臓リハビリテーションの普及と人材育成
長期にわたる包括的リハビリテーションプログラムである腎臓リハビリテーションの有効性検証を実施するとともに、本プログラムをエキスパート人材を育成します。

自治体データを活用した慢性腎臓病の発症および重症化を検知するAI解析ツールの開発
都道府県、ならびに各県下二次医療圏に​​おける​​慢性腎臓病の​​発症および​​重症化要因の​​共通項と​​相違点を​​抽出し、​​AI解析ツールの​​開発を​​目指します。

多職種による理想的な腎疾患予防診療システムの提案
​​生活習慣病により発症した、かかりつけ医が診療の主体となる慢性腎臓病は数10年の経過で緩除に腎機能が悪化し、長期観察によって初めて予後が明らかになってきます。

腎疾患重症化予防の​​ための​​戦略研究​(FROM-J 長期観察研究)の​​解析を​​通して、無症状の​​腎疾患重症化予備群に​​おける​​予後予測式の​​開発し、​​多職種に​​よる​​理想的な​​腎疾患予防診療システムの​​提案を​​目指します。

スポーツ腎臓学Sports Nephrology

アスリート腎臓の概念実証
アスリートの腎臓が長期的なトレーニングによって、どのような適応を引き起こすのかを解明し、腎臓の生理的な適応と病理的な適応の差異を明らかにすることを目指します。

運動による慢性腎臓病の重症化予防
定期的な運動が腎保護的に作用するメカニズムを探求し、慢性腎臓病の重症化予防を目的とした先駆的かつ実践的な腎保護運動プログラムの確立を目指します。

運動誘発性の腎疲労・腎障害とそのメカニズムの解明
激しい運動やトレーニングが引き起こす腎疲労(腎障害)の実態を解明し、 アスリートや労働者の腎臓の健康を適切に管理するための新しいアプローチを提案します。

Key words

  • # 慢性腎臓病
  • # 腎臓リハビリテーション
  • # スポーツ腎臓
  • # 植物性蛋⽩
  • # 脳⼼腸腎連関
  • # 脳⼼腸腎連関
  • # リン代謝
  • # ライフパフォーマンス
  • # サクセスフル・エイジング
  • # 統合型ヘルスケアシステム

メンバーMembers

⼭縣 邦弘

⼭縣 邦弘Kunihiro Yamagata

筑波大学 医学医療系 特任教授

東京都出身。筑波大学医学専門学群卒業後、同附属病院・内科医員、
株式会社日立製作所日立総合病院・腎臓内科主任医長を経て、1999年、
筑波大学臨床医学系内科・講師に着任。2006年より筑波大学医学医療系
腎臓内科学・教授。2025年より本寄附講座・特任教授に就任。
小﨑 恵生

小﨑 恵生Keisei Kosaki

筑波大学 体育系 助教(協力メンバー)

岡山県出身。2014年、筑波大学体育専門学群を卒業。
2018年、筑波大学大学院スポーツ医学専攻で博士(スポーツ医学)を取得。
日本学術振興会特別研究員PD(早稲田大学)を経て、2020年より筑波大学に着任。
専門は、健康科学、抗加齢医学、スポーツ医学分野における臨床研究と実験的研究。

吉越 駿Shun Yoshikoshi

筑波大学 体育系 研究員

神奈川県出身。2019年、北里大学医療衛生学部を卒業。
2024年、北里大学大学院医療系研究科にて博士(医学)を取得。
急性期病院や透析クリニックでの臨床経験を経て、本寄附講座・研究員に着任。
理学療法士。専門は、CKD患者や血液透析患者に対する運動療法、ならびに予防医学。

寄附講座参画企業Partners

Curves
今川医療福祉グループ
株式会社カネカ
ゼビオグループ